シネマガールのえいが日記 − プラス ワシントンDC郊外での日常


原題: Sweeney Todd, the Demon Barber of Fleet Street
なんだかどんな内容か知らずに観たら、血しぶき連続劇でした。
でも指とか手足とか、首の「チョンパ(切断)」がないと、大丈夫なわたし。
『キル・ビル』と同じで非現実的だから、こわくねえよ。
ティム・バートンのゴシックの世界にジョニー・デップとヘレナ・ボナム・カーターはやっぱり絵になる。
サシャ・バロン・コーエンは髪型だけでわらったし。
でもミュージカルなのに肝心の歌がつまんなくて、とーっても長く感じてしまった。
デップとボナム・カーターはミュージカルの人じゃないから、映像的にはよくても、歌はちょっと...
実際の舞台でプロのバリトンだかソプラノ歌手がやったら、おどろおどろしくてよいのでしょうね。
若手の船員役は歌はうたえたけど、使えない役柄だったな。
ジョニー・デップの悪魔の理髪師は信ずるに値する役柄。
色白でちょっと年老いたエドワード・シザーハンズという雰囲気で悲しかったわ。
数々の賞を受賞したそうですが、いくらJ・デップでも私の好みではありませんでした。
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原題:Dreamgirls
アメリカン・アイドルにでてた頃のジェニファー・ハドソンと、この映画に出て、オスカー取った彼女とつながらない。
ものすごい変貌をとげたよ。
エクストリーム・メイクオーバーよりもすごい。
性格の大改造。
だからオスカーなのかもね。
自信家でディヴァのエフィの性格をだすために、撮影にもわざと遅れてこさせたりしたらしい。
おどおどしつつも(最近だとメリンダ・ドゥーリトル調で)、長身で歌が上手くてアフロヘアにボーイッシュな雰囲気だったハドソンは、豊満なパワフル&セクシーボーカリストに大変化。
主役のジェイミー・フォックスとは初めからケミストリーはない。
それだけに、あの「私は別れないわ〜!」と歌い上げるシーンはつらい。
あんまり悲しくないし、あんなに長く歌わせなくてもよかった。
それにしても後半は、ビヨンセのミュージック・ビデオというか、彼女の美貌・コスプレ満載で、すごかった。
ホイットニー・ヒューストンの『ボディ・ガード』状態とでもいいましょうか。
実際80年代にはホイットニーがディーナ(ビヨンセ)役をオファーされたらしい。
そして90年代にはローリン・ヒルで映画化がもちあがったとか。
ま、ビヨンセで落ち着いてよかったんじゃないかな。
ミュージカルの映画化、ということで『ヘア・スプレー』みたいな60年代ごっこが凝っていた。
『ヘア・スプレー』よりもシリアスすぎたのが難。
それに60年代もどきの踊りやナンバーはいいけど、やっぱり本当のスプリームスとかジャクソン5の懐メロが聴きたいわ。
エディ・マーフィーが歌えたのが意外で、よかった。
だからやっぱり、シリアスすぎたのがなー。
どどのつまり、つまらなかったです。
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原題:Hairspray
おひさしぶりです。
試験がやっと終わりました。
なんの試験?ってひとは
こちら。
ブログはサボってましたが、映画はちょくちょくみてたので、少しずつたまってる映画感想文、載せていきますねー。
ジョン・ウォーターズのオリジナル『ヘアスプレー』は今年出た07年版とくらべてハードで怖わめだ。
つくり方も荒削り。
これがウォーターズの作風なのですね。
シーンからシーンへの変わり目がギスギスと展開します。
07年版のディズニーのようなスムーズな仕上がりと比べると、ちょっとみづらい。
盛り上がりの部分も地味だから(抑えてあるのか?)、寝そうです。
しかし慣れてくると、もっと自由なつくりで、『シリアルママ』のような暴動系の雰囲気も、古い港町、ボルチモアの中流階級のかんじも生生しく、やられましたね。
ってこれからの感想、ぜんぶ比較になっちゃいますので、箇条書きにしてみました。
よろしく。
リッキー・レイク演ずる主人公トレーシーは07年版よりもアクが強く性格もFeisty。
ドラグクイーン、ディヴァイン演ずるトレーシーのママはもっと怖くて、凄みあり。トラボルタの恥じらい系のママとは打って変わって、オカマが演じるしたたか系が心地よい。
ブロンディのデボラ・ハリーはミシェル・ファイファーよりこれまた強烈だけど演技は悲しいかな素人なの。それに踊ったりはしないのね。一瞬だけしか歌わなかったのが残念。
ダンスナンバーは60年代の頃の本物を使ってて、ミュージカルからのオリジナルソングを使った07年代よりも、生っぽい。
人々の言葉遣いはかなり悪い。人を平気で「Retard(知恵遅れ)」呼ばわりしてる主人公、とか、ちょっと痛快。
その「知恵遅れ教室」(07年版では「反省室」だった)はかなり混沌としていて、描写もきわどい。
07年版にはなかった体育のクラスのドッジボールでは女子の体育着がサリーちゃんみたいなのが、たまげます。
不適切なもの、グロイものが(特にキスシーンとか、ゴキブリドレスとか)多い。やや私好み。
クイーン・ラティーファの役が一番オリジナルに近くて、はまり役。
全体的に60年代が舞台なのに80年代の香りがした。服装とか髪型とか、80年代のフィルターがかかった60年代なのだ。
これって、過去を描こうと、未来を描こうと、映画はいまの時代の社会を映す鏡なのだ、というどっかで読んだ(たぶん大学入試の英文だったような)記事をフト思い出したよ。
このオリジナルのダークなところを明るく健全にテンポよく楽しく仕上げてしまったのが、07年版、というところ。
こっちの方が短いけど、長く感じるもんね。
洗練されてないままの作品、こっちを先に見たほうがいいかも。
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原題:Hairspray
昨日やっと観てきた。
先週公開だったので、出遅れた気分。
この映画は、堂々のミュージカルなんだけど、ミュージカルが苦手って人に見てもらいたい。
『シカゴ』つまんなかった、って言う人に。
絶対おもしろいよ。
シネマガールが保証します。
歌とダンス、衣装と髪型は60年代万歳!
なのだけど、やっぱダンスはキレがいい。
なんかパワー全開!というカンジで、『ダーティー・ダンシング』以来のときめきを感じてしまった。
みんなマジで60’sやってるんだけど、ひねってあるよね。
風刺とか、ジョークとか、視覚に訴える巧妙な動き(?)なんかが効いてる。
もう2時間があっという間でしたよ。
完璧なエンターテイメントなのに、訴えるメッセージは強いのもいい。
88年版(ジョン・ウォーターズのオリジナル)を観てたら、いろんな隠れネタ、トリビアがあるんだろうな。
お父さん役だった、ジェリー・スティラー(ベン・スティラーの父、『サインフェルド』のジョージのお父さん役)が、ブティックのオーナー役ででてくるとか、主人公だったリッキー・レイクはスカウト役、ジョン・ウォーターズ(監督)は露出狂のエキストラとしてでてたり。
その度にオリジナルのファンであろう女性観客がギャーギャーと喜んでおられましたね。
J・トラボルタ、M・ファイファー、C・ウォーケン、みんな老体に鞭打って頑張ってるのもみどころ。
ウォーケンの貴重なダンスシーンはいいとしても、今回も子を思う父親の役が、『キャッチミー・イフ・ユー・キャン』と『ウェディング・クラッシャー』とつづいて、グッときた。
トラボルタの「おかん」役はどう見ても「男が演ってる女」。
88年のオリジナル版、ミュージカル版も同じコンセプトらしい。
ちょっと怖いけど、そこは許してあげて。
恥じらってる姿がさらにキモいという人もいるかも。
だけど、私は釘付けになりました。
トラボルタの底力、ダンス、カリスマ、健在だった。
無名の若手キャストも才能、才能のオンパレード。
主人公のおデブちゃん(ニッキー・ブロンスキー)はマクドナルドで働いててスカウトされたというけれど、元気いっぱいで可愛い。
個人的には『Xメン』のサイクロプス(ジェームス・マースデン)のイカした踊り&しゃべりにやられました。
色んな意味で衝撃的だったので、『ダーティー・ダンシング』がすこし霞んだかも。
日本公開は10月の予定。
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原題: Mrs. Henderson Presents
偶然にもおとといの
『グリフターズ/詐欺師たち』と同じ監督(
スティーヴン・フリアーズ)だった。
彼はクラッシーな雰囲気とか音楽を使うのが巧い監督だとおもう。
舞台は第二次世界大戦中のイギリス。
夫に先立たれて悲しみにくれていたジュディ・デンチ扮するヘンダーソン夫人が、イギリス初のヌードショウで有名なウィンドミル劇場を立ち上げていく、「第二の人生」物語。
予告編では見たいと思ったが、今まで億劫で手が出ない方おられますか?
イギリス英語で、おばあさんが主人公で、1930年代で、ミュージカルっていうとなんだか面倒くさくなる。
だけど、おばあさんといったってジュディ・デンチですからね。
007のボスですよ。
ただの落ち着いた老女で済むわけはない。
「未亡人になったということは、誰にもことわらずに買い物できるのよ」と友人に励まされ、劇場をポンっと買っちまうんです。ネックレスとかブレスレットとかじゃなくて。
そんな有無を言わせないお上品おばさんに絡んでくる脇役も素敵。
演出家ヴァン・ダム(ボブ・ホスキンス)や、役人クロマー卿(クリストファー・ゲスト)だ。
ヒトカドものの男達が未亡人にやられっぱなしなのがコミカル、という図はありきたりだけど、こういうのが私の心の琴線にふれるのだ。
特にC・ゲスト演じる生真面目なお役人(これも笑えるけど)が、ヌード上演にあたり、女性の下の部分はどうするのかを聞くときに、
pudendum(外陰部)、
midlands(中部地方)、
foliage(葉っぱ)などと婉曲表現していると、デンチは「あぁ、プッシーのことね」との一蹴。
あわてふためくお役人さんがかわいいのです。
なんか下品な部分だけ引用してすみませんね。
こうしてみるとドタバタ喜劇のようだが、そうじゃないってば。
「戦争」というテーマも重いが、ヘンダーソン夫人の戦死した息子のエピソードは心にジンときます。
007カジノロワイヤルの公開も控えた、ジュディ・デンチのますますの活躍を期待するばかりです。
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原題:The Phantom of the Opera
ブロードウェイ・ミュージカルを観ずに、DVDで見てしまった。失敗かも。冒頭、シャンデリアが上がる瞬間から、「これはミュージカルをその場で観なければ、本当の迫力は味わえないな」と思えてきた。
ミュージカル版はコアなファンが多く、友人にも「ミュージカルも何度もみてるし、映画もよかった」という人が3人ほどいる。音楽や歌がいいんだそうです。自分はミュージカル慣れしていないのか、ずーっと音楽と歌がやまない状態がちょっと辛かった。映画だとインターミッションないし、舞台と違って強弱も付けにくいと思う。やっぱり沈黙があってこそ音楽や歌も引き立つんじゃないかな。
クリスティーヌ役のエミー・ロッサム(「ザ・デイ・アフター・トゥモロー」)は役柄と同じ16歳。シャーロット・チャーチ、アン・ハサウェイ(「プリンセス・ダイアリー」)、ケイティ・ホームズ(トム様の婚約者ね)そのほか、ブロードウェイのオリジナルキャスト多数、の強敵を抑えての出演、只者ではなかった。歌も上手だし、清純な16歳にして色気があった。艶めかしいです。怪人もメロメロなのは分かります。でもオッっさん、相手は16だよ。歳を考えようよ。と思わずにはいられないのは、私だけ?
ストーリーとしてはマダム・ジリが怪人の過去について話すところからちょっと面白くなってきた。マダム・ジリもひょっとして怪人から歌の手ほどきを受けたのかしら?そんな雰囲気。でも、とどのつまりは三角関係なわけで、結局ヒロインは才能があって、音楽的にスピリチュアルな部分でつながっていた怪人よりも、将来性のあるクリーンカット(好青年)を選んだわけで。怪人は外見よりも内面が屈折してて、やっぱクリーピーだよね。
そして、ネタバレ!お墓にバラの花一輪。これも、クリーピーでよかった!怪人ってスゴイ。怪人万歳!
全体的に19世紀のオペラ座の豪華絢爛な雰囲気が好きな人にはウケがいいでしょう。「タイタニック」みたいな骨董品の多い世界が苦手なので、もう一度見たいとは思わない。ミュージカルは挑戦してみたいけど。生の迫力を感じたいです。
いつも読んでくださる皆さん、ありがとうございます
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