シネマガールのえいが日記 − プラス ワシントンDC郊外での日常


原題:Before the Devil Knows You're Dead
家族崩壊のおはなし。
批評家の評判がとってもいい割には、すごく滅入るストーリーで、なんの救いもなくて、ヘビーだったわ。
『フィクサー』のようなどんでん返しもないし、『ノーカントリー』のようなユーモアもない。
旦那と二人で、で、なんだったの????
とブルーな気持ちで寝に入りました。
フィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホーク、マリッサ・トーメイ主演。
ファンなら必見かもしれない。
とくにトーメイふぁん。
以下ネタバレもあるので、見たい方は読まないでね。
出だしは小太りのホフマンとM・トーメイのベッドシーンで、トーメイはボディダブルなんじゃないかしらと思うくらい、動きが激しいです。
40過ぎには見えないトーメイの裸体を見せる箇所はほかにも小出しにあって、ファン用のアーカイヴ的には重要な作品のかもしれない。
そしてホフマンとホークは兄弟だと明かされますが、全然似てない。
兄ホフマンは頭は多少切れるけど不細工で、ホークは頭は悪いけどハンサムという設定らしい。
二人はコカインに走ったり、会社のお金に手を出したり、養育費を滞納したり、どんどん首が回らなくなって、ある日強盗を企てます。
それも両親がやってる小さな宝石店を襲うというのだから、ショボい。
両親には保険金が入るから平気だし、誰も傷つかず、みんな勝ち馬という能天気なアイディアは、救いようがないよ。いったい誰がそんなこと考えるんだろう。
あとは、簡単な仕事だと思ったら、どんどん事態が手におえなくなっていくパターン。
まあ先がよめそうなんですけど、ストーリーは過去に戻ったり同じシーンが違う人の視点で描いたりでややこしいのが、批評家さんたちにウケたのかな。
ホフマンが会社で、退社した社員の給与を二人分じぶん名義で受け取ってたのが、一人で内輪ウケしました。
横領の手口では典型的で、クライアントの監査では、そこを調べるようにいつも言われるからです。
ホフマン、ホーク、トーメイみんな救いようがないほど情けない奴らで、魅力なかったなー。
みんな良い俳優なのに。
とくにホフマンは同情の余地なかったなー。
みなさん、まあ、他の映画をあたってください。
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原題:The Bank Job
今日は確定申告の締切日でした。
うちの会社では午後から近くのレストラン・バー(Champs)で打ち上げパーティーがあり、そのあと4時ごろから同僚の女子4人で映画をみにいくことに。
くわえて火曜日は5ドル75セントでお得な日だからね。
でもって会社のパートナーのおじさん(この人が凄いキャラなの)一人も来ることになって、ラッキーにも全員のチケット買ってくれましたよ。
映画館は他に一組のカップルしかいず。
マチネー(昼の部)だからこんなもんです。
でも最初からあらわなヌードの連続で、パートナーの横に座った子はちょっときまずそうで、でもおっさんはみんなの顔覗き込んできて、「会社の女の子たちにポルノを見させられるとはなー」とかのたまってました。
映画をチョイスしたのはヘレンちゃんで、みんなにこいつが悪い、って指差されてたよ。というか指してたのは私ですが、『ザ・バンク・ジョブ』はグッドチョイスだよ。
実話に基づいた、70年代のロンドンの銀行強盗の話で、つい最近までイギリスの政府が報道規制していた内容らしい。
強盗の黒幕は当局で、雇われた強盗たちはうだつの上がらない捨て駒のはずだったんだけど、予想のほかリーダーが切れる奴だったのだ。
そして襲った貸し金庫の中身をごっそり持ち帰ったら、お金や宝石以外に、なんだかわけのわからないものがたくさんあって、それをめぐって汚職警官やら、組織犯罪のボスやら、政界の大物やらが絡んで、強盗たちを追いかけてくる。
大物のなかには王室もいるところが、いかにもイギリスです。
マーガレット王女は濡れ衣だったら映画の製作会社訴えてるだろうから、本当なんだろうなぁ。
なにが、ってまあ映画をみてのお楽しみ。
主演のジェイソン・ステイサムは今回も思ったけど、『ソプラノ・哀愁のマフィア』のジェームス・ガンドルフィーニを痩せて少しいい男にした感じがする。
ヘレンは彼をえらく気に入ってる。
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原題:Eastern Promises
予告編でだいたい、ほんとうは誰がいい奴で、誰が悪い奴か、予想が付いたけど、実際もその通り。
予想外なのはヴィゴ・モーテンセンの全裸でのアクションで、あそこのシーンだけ浮くほどのインパクト。
50歳であれだけ肉体を見せられるのはよいことだけど、ちょっと痛々しいよ。血みどろだし、刺青もやたらとあって、もう少しカットしてもいいわ。
ストーリーはもっと壮大でダークな感じを勝手に想像しちゃってて、みてみるとコンパクトに、登場人物も少なめで、シンプルだったのは分かりやすくて好感が持てました。
あとやっぱりヴィゴのロシア語、ウクライナ語はネイティブが聞いたらあれ、なんかヤバイのか、いけてるのか、凄く興味あります。
『キル・ビル』のユマ・サーマンみたいだったら残念だね。
そんなことが気になったり、ロシア語がエルフ語に聞こえたりの、映画に集中してなかったです。
『わが心のボルチモア』のサムおじいちゃんがロシアのレストランオーナーでしたね。
口ひげがないと違ってみえるし、今回は若く見えたな。
ナオミ・ワッツは特徴のないニコール・キッドマンという感じがした。
可もなく不可もなく。そんな作品。
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原題:Gone Baby Gone
ベン・アフレックは俳優業を速やかにやめて、監督一本に絞るべき。
そして弟のケーシーはやっぱりベン兄貴よりも数段うまい役者だ、そのまま頑張れ。
ケーシー、声のトーンがロウキイだからか、味がある喋りをするんだよね。
『ジェーシー・ジェームスの暗殺』の時はクリーピーな男だったけど、今回は好感の持てる主人公を堅実に演じてて、悪くない。
子どもが誘拐された母親役の女優(エイミー・ライアン)のホワイト・トラッシュぶりも凄かった。
この人もしゃべりでキャラクターを表現の人だわ。
ブルックリン出身だけど、オーディションはボストン訛りでやって、ベン・アフレックが「で、ボストンのどの辺出身なの?」と聞いたそうです。
地元出身のアフレック兄弟が、ボストンの労働者階級の方々の住む地域を市民の目線から撮ったミステリー。
女の子が誘拐されて、モーガン・フリーマンが警察官で、ってパターンは過去に何度かあった。
そう、アシュリー・ジャッドがでてきそうな。
そして女の子はもどってこなくて、「ミスティック・リバー」的なふんいきもあり...
でも今回は一味も二味もちがう。
二転、三転するツイストがあるのよ。
そして、考えさせられるのです。いろいろと。
アメリカの社会全部を反映する問題が一気に押し寄せてきて。
へこんでしまいましたよ。
<ネタバレ>
ストーリー的に、思ったのは結局ケイシーがクビを突っ込まなければ、誰も死なずにすんだんじゃないか?と。
それはわかんないかもね。どうだろう。どう思います?
同僚のヘレンも、この映画は「Awesome Freaking Movie」と絶賛していた。
今回はアメリカ人と意見があったよ。よかった。
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原題:Michael Clayton
面白くない映画つづきだったので、久々の感動。
評価はバブル気味かも。
でも多くは語りません。(って手抜き?)
ストーリーは、ちょっとずつ状況が分かってくる、なかなかのじらし方で、最後は痛快ともいえて、まあ楽しみに見てください。
ジャンルとすれば、ラッセル・クロウの『インサイダー』とか、ジュリア・ロバーツの『エリン・ブロコビッチ』にも似た、社会派、大型民事訴訟ものともいえる。
そして『ザ・ファーム、法律事務所』にも似た法律事務所ものとも言う人がいますが、焦点は事務所じゃなくて、弁護士。
しかもクルーニー扮するマイケル・クレイトンじゃないんだよ、焦点は。
精神分裂を患う敏腕弁護士(トム・ウィルキンソン)がキーなの。
イギリス系の映画によく出るウィルキンソンは狂ったおじさんがうまい。
この人の分かりやすい代表作はバットマン・ビギンズ(悪役)、エターナル・サンシャイン(医者)です。
そう、あのおじさんですよ。わかります?
この人の冒頭のセリフからして、混沌としてて、でもなんか素晴らしく頭のいい人が気が狂うとこうなるんだろうな。
もちろん、クルーニーの魅力も満載。
ポーカー好きのクルーニー。
サイド・ビジネスに失敗して謝金でクビが回らないクルーニー。
弁護士なのに、面倒な汚れ物処理ばかりしてる、クルーニー。
アカデミー・ノミネートだけど、地味だから受賞はないかも。
日本ではゴールデンウィーク公開だそう。
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原題:Ocean’s Thirteen
会社の同僚ヘレンちゃんに借りました。
彼女とは映画の趣味は大体一緒なのだけど、大抵いつもはこういうコテコテのハリウッドを貸してくれるのだ。
タダだからありがたいことです。
ちなみにヘレンは一回り年下の24歳。
そんな彼女に世話になりっぱなしな私です。
オーシャンズ11と12をあまり真剣に見ていないから、誰がオリジナル11人のメンバーで誰が12人目、13人目なのかさっぱりわからないというか、どうでもいいわ、というかんじ。
しらべたらジェームス・カーンの息子がでているけれど、似てないです。
そしてアル・パチーノを始めゴッド・ファーザーへのオマージュがわんさか出てくるんだけど、軽いんだ、これが。
だいたい、出演してる豪華キャストの一人一人の背景を把握しつつ、ハリウッドの友達関係などが見え隠れするのを楽しんでもらおう、という意図がとっても反則な気がするよ。
ジョージ・クルーニー、ブラピ、マット・デイモン以外がやったらつまらない会話ばかり。
それを分かってて見る映画なんですね、これは。
まあ前半かったるくて何度もDVDを挫折した「12」と比べて、舞台がベガス一本槍の「13」の分かりやすくなってたことは確か。
悪者はアル・パチーノで、彼のもつカジノはオープニングで相撲のトーナメントやったり、日本酒で乾杯したり、日本がよくでてくるけど、いつもああいうのがハリウッドのいわんとする「コンテンポラリー(現代的)」なのかと思うと可笑しいです。
あとは、ブラピがG・クルーニーの部屋に尋ねてきて、オプラをみてたところを取り押さえたところ、笑った。
そのあと、ブラピまでがオプラに釘付けになって、二人で感涙してるところはベタだよね。
これもクルーニーとブラピの実生活にありがち、と思わせるようなエピソードで、そういうのがツボの映画なんだよ。
すきじゃないね。
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原題:No Country for Old Men
これ見たかったんですよ。
旦那が「ファーゴよりダークなコーエン兄弟の新作が面白そう。」というし。
なんだかんだで、公開日にはいけませんでしたが、
ついにみました。
まずはじめに、ファーゴ的な、ふんいきのオープニングで、和みました。
あっけないくらい冷淡で残酷な殺人のシーン。
ローカルな人々の淡々とした日常のあいさつ程度の会話。
これ、南部(テキサス)訛りはファーゴのミネソタ訛りとはかなり違うんだけど。
しゃべり方がまったく同じだ。
コーエン兄弟的、ダイアログなんだね。いい感じ。
そして、トミー・リー・ジョーンズ演じる保安官は、F・マクドーマンドのテキサスバージョン。
かと思いきや。違う違う。
主人公は、カウボーイ姿の中年男だ。
テキサスの荒野で狩猟中、麻薬のディーラーの死体10人くらいと麻薬、大量の現金を発見する。
そこからさらに発展する事件のかおりを察知しながらも、現金を奪い、どつぼにはまっていく。
2ミリオン入ったバッグを持つ主人公に、何人もの追っ手がせまり、そこからストーリーはスリリングに、バイオレントに、エスカレートしていくんですが。
なんてったって怖かったのが、キラー(殺人犯)役の男。

登場人物の名前はアントン・シュガー、というが、私はキラーと呼びたい。
この人のしゃべりも、顔も髪型も、ジーンズ姿も怖い。
キラーのインパクトが強くて、ラスト・シーンのトミー・リー・ジョーンズの影も薄かったわー。
(T・ジョーンズも好きなんだろうね。カウボーイ役も使い古されてきたのにまだやるのは。)
原作に忠実、ということですが、「現実はおとぎ話でもなく、ハリウッドのハッピーエンドでもない」というメッセージなのかな。
後味がわるいというのとは違う。
なんと感じていいのか、人生はランダムなんだなー。
善人も悪人も運もランダム。
それがテーマかな。
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原題:Basic
隣のデスクのヘレンちゃんがDVD貸してくれた。
ちょっと変わってるから、といういわくつき。
レンジャー隊(陸軍のエリート)の訓練中に二人の兵隊を残して、5人が行方不明になる。
残りはどうなったかを問いただすと、二人とも全く違う証言をする。
担当の女性捜査官に元軍人の麻薬捜査官(トラボルタ)がヘルプにくる。
尋問のエキスパートらしく、トラボルタは一言も口を割らないレンジャー隊員と雑談をし始める。
出演:
ジョン・トラボルタ
サミュエル・L・ジャクソン
コニー・ニールセン
テイ・ディグス
ジョヴァンニ・リビシ
こんだけの顔ぶれなのに見逃していたのはなぜだろう、とおもったら、ものすごく出来の悪い軍事ミステリーだった。
どおりでね。
もしかしたらDVDスルーだったのかも。
『ア・フュー・グッド・メン』を『羅生門』仕立てにした感じはいいですけどね。
最後のどんでん返しが許せませんでした。
しかもハリウッド式のなぁなぁさ加減がもう私腹がたった。
そんなに複雑にしなきゃならんかった理由がまるでわからない。
最初の20分くらい面白くってウキウキ見てしまった自分を恥じます。
久々のブログでネガティブなリビュー。
次はいい映画にめぐり合えますように。
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原題:Breach
ヴァージニアに戻ってきました。
この作品は帰りの飛行機でやっていて、思わぬヒット。
アメリカでも有名な(らしい)2001年のスパイ事件を基にした、サスペンス。
ストーリー的にはアル・パチーノとコリン・ファレルの「リクルート」と似てるかな。(あっ、ネタバレ。)
でも、役者はこっちの方が一枚も二枚もうわて。
だってクリス・クーパー(『アメリカン・ビューティー』とか『アダプテーション』とかいろいろ)だもの。
パチーノの怒鳴りっぱなし演技とは比べ物にならない。
しかしFBIの捜査官(エージェント)になるって、大変なことらしい。
最近、渋い作品によく出るライアン・フィリップ演ずるエリック・オニール(ライアン・フィリップ)は犯罪組織の張り込みなどの下積み中の若手捜査員。
そんなオニールに思わぬ昇進の辞令がくる。
これが上手くいけば捜査官になれる、と。
勤続25年の、ベテラン特別捜査官ロバート・ハンセン(クーパー)のアシスタントとなるのが任務だが、実際はハンセンの行動を逐一上層部に報告するための配置だった...
今回のクーパーの役どころがまた複雑で、クリーピーです。
人を分析する力はFBIでも群を抜くベテラン捜査官だが、裏ではネットでポルノサイトを運営している。
奥さんとのベッドシーンを盗み撮りして流したりして。
また昼間は教会に毎日行くほどの敬虔なカトリック信者、という一面もある。
もうクーパーにぴったり。
そして本当の容疑はロシアへの機密情報譲渡。
実物のハンセンの顔を
ウィキペディアでみたけど、クーパーの方がもっと怖くて信憑性ある。
ハンセンと渡り合うライアン・フィリップの得意技は「逆ギレ」です。
ちょっと疑われそうになると、切れてみるのが一番なのだ。
なんかそこまで怒るのもワザとらしいともおもったんだけど。
脇役のローラ・リニーとゲーリー・コールも落ち着いててマル、なのが嬉しい。
情報のドロップ場所として出てきた公園は、うちから近いらしいので、
こんど探しにいってきます。
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原題:Lord of War
同僚ヘレンが貸してくれた。
彼女はものすごい数のDVDを所蔵してるらしい。
彼氏がコレクターなのだ。
DVD集めるのが好きな男子って多いですね。
ポスターが気持ち悪くて、この映画は公開当時見る気がしなかった。
銃弾やら武器やらのモザイクづくりでできたニコラス・ケイジの顔。
武器がミミズや蛇に見えて、ダメだー。
考えただけでも鳥肌。
五人の実在する武器商人たちのインタビューを参考につくられたキャラクターが、ケイジの演じるユーリ。
ウクライナからの移民、という設定だけど、弟を演じた、ジャレット・レトも含めて、ウクライナ人にも移民にも見えない。
あのふてぶてしいキャラクターはアメリカ人だよ。
とおもいつつ、ストーリーはテンポよく、知らないことを色々おしえてくれた。
世界中で武器を売買する商人たちの最大のクライアントは、アメリカ政府だった。
中古の武器があまってしょうがない先進国(とくに国連常任理事国)の政府と、武器がほしくてしょうがない発展途上国(特にアフリカ)のあいだを取り持つのが、陰の武器商人たちなのだ。
小者時代は苦労するが、一度政府をクライアントにすれば怖いものはない。
奴らの違法な取引をインターポールの捜査員、イーサン・ホークが執念をかけて追い詰めたって、すぐに釈放されてしまう。(ネタバレ、ご免)
なんてったって、米国大統領がバックについてるわけだから。
武器商人ケイジにも愛する妻(ブリジット・モナハン)、息子、弟(レト)がいて、色々なドラマもあるが、その部分は読める展開であります。
むしろ、アフリカの軍事独裁者との英語のボキャブラリーに関するやり取りが面白い。
独裁者「私をロード・オブ・ウォー(戦争の支配者)と呼ぶ者たちがいるが、それは多分きみだろう」
ユーリ「それはウォーロード(将軍)のことですね」
独裁者「ありがとう。でも私の呼び方のほうが好きなんだ」
って私が日本語にすると、あまりおもしくない。
あの独裁者
(イーモン・ウォーカー)の部分が気に入りました。
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原題:Confessions of a Dangerous Mind
『ER・緊急救命室』のジョージ・クルーニー監督デビュー作品。
なぜか借りてしまった。
あんまり面白くなさそうと分かってて観始めたら、結構面白い。
レトロな世界を撮るハリウッド映画のなかでも、遊び心が旺盛で、テンポもいい。
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』風のテンポがもっと劇場っぽいというか、毒々しいというか。
クルーニーが『オーシャン11』つながりの有名どころ(J・ロバーツ、B・ピット、M・デイモン)を友情出演させたりは反則っぽいが、ドリュー・バリモアの恋人役がかわいいのでそのままやり過ごしました。
ゲームショー(『ゴング・ショー』という70年代の実在の番組)でお茶の間の人気者となった司会者兼プロデューサー(チャック・バリス)は実はCIAの秘密工作員で、ゲームの勝者を連れて海外旅行に行きながら、裏の任務を行っていた。
チャックはある日、ベルリンでの任務についていた。
壁の地下を通って、東側でのスパイ活動中にソビエト側に捉えられてしまう。
あわや殺されると思いきや、西側と東側で人質交換が行われ、国境で引き渡される。
国境のゲートでチラッと見えた相手側の人質は実は....
チャック・バリスの告白はどこまで本当なのか、映画でもわからない。
そして主人公(サム・ロックウェル)、演技は上手いけど魅力的じゃない。
なんで全裸をうつすのかわからない。
そして後半はいきどころのない恋愛と、失業でスローになる。
一気に退屈。
それがチャック・バリス人生そのものだったのかもしれない。
70年代に「セックス」は放送禁止用語だったため「ウォピー(whopee)」って呼んでたの、初耳だった。
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原題:The Illusionist
会社の人がDVDを貸してくれた。
ずっと観たかったので、タダで借りられてラッキー。
最近そういうのが多いです。
さてミステリー仕立てなので内容には触れないでおきます。
19世紀オーストリアのウィーンが舞台で、(エドワード)ノートンはマジシャン(手品師)。
彼はテクニックを身に着けるマニアみたいで、かなり特訓して多くの場面のマジックを自身でこなしている。
手品といえば、去年同時期に公開の
『プレステージ』と似たテーマといわれている。
もう一本「手品系」としてはウディ・アレンの『スクープ』というのもあるらしく、3本まとめて同じ手品師が指導監修しているそうです。
話それましたが、この映画、あまり印象に残らなかったです。
ノートンの相手役のジェシカ・ビールの演技がカタくて素人で、19世紀のコスチュームものには辛いんじゃないかと。
去年「もっともセクシーな女性」にジョリーを破って選ばれてましたけど、彼女にインパクトがない。(すくなくとも私には。)
(今年は「セクシー」、ドリュー・バリモアが選ばれたそうで、一体何が基準で選ばれてるのか疑問。)
で、また話がそれましたが、この貴族のお嬢様役、先に選ばれていたリブ・タイラーが辞退したからの代役だそうです。なるほどね。
ミステリーは警部のポール・ジアマッティが途中から観客を先導して解いていく方式で、わかりやすい。
というか、ずいぶん前から結末が見えてしまう人が多いとおもう。
所詮「マジカル」な世界のどんでん返しだから余計な事は詮索せずに、みたみてください。
『ユージュアル・サスペクツ』風なエンディングは、クリス・ノーランとはいえちゃちい気がしました。
これでエドワード・ノートンの作品はデビュー作『プライマル・フィア』以外全部みてることになる、という意味合いで、観てよかったです。
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原題: The Prestige
ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベイル、スカーレット・ヨハンソン出演の19世紀もの。
公開した週末は初登場一位で、IMDBでは8.1。
期待を膨らませてしまったので、結果は、うーん、まぁまぁかなぁ。
(みなさん、くれぐれも期待を膨らませすぎないように。)
全体を通して、暗いロンドンの雰囲気がうっとおしくて、そこに暗い復讐合戦をもってきて、ますます暗いです。
H・ジャックマンは『ニューヨークの恋人』でもそうだったけど、背が高くてヴィクトリア朝時代の衣装が似合う。
シルク・ハットをいまどきあそこまで違和感なくかぶってられるひとはそうはいないよなー、と思いながらみていました。
普通なら、仮装というかジョークになるよね。
と同時に、当時のロンドンは、あんなに手品師達がしのぎを競っていたのだろうか?と素朴な疑問も浮かんでくる。
「ガラスの仮面」を読んでて、「演劇界ってこんなに注目されてたっけ?」と思うのと似ています。
ジャックマンとベイルのライバル関係の描き方は観客を煙に巻くような感じだ。
「観客」とは映画のストーリーの中の観客と、私たち両方です。
だまし、だまされ、「いい奴」と「悪い奴」が入れ替わる構成は、注意深く追っていかなければ、置いていかれそう。
出演豪華キャストだが、シネマガール一押し俳優C・ベイルは今回は無難に終わっていた。
むしろH・ジャックマンの芸達者ぶりが地味に効いていたなぁ。
(ネタバレ:一人二役、上手い。)
S・ヨハンソンは最近出すぎのような気がして、食傷気味です。
マイケル・ケイン、いつまでもその調子で頑張ってほしい俳優。
特筆すべきはD・ボウイ演じるニコラス・テスラという実在の発明王。
この人怖かったし、(召使のアンディー・サーキスもこわかった)どんな人なのかさっそく
ウィキペディアでチェックしてみた。
メインストリームから外れている天才、というカンジで興味深い人物だ。
暇があったら上のリンクから日本語をクリックして読んでみてください。
D・ボウイ、実物とそっくりです。
出てきたときから、映画が終わるまで彼とは分かりませんでした。
ちょこっとだけど、『コヨーテ・アグリー』のパイパー・ペラーボが頑張っていた。
NJ出身の彼女の英国訛りは、S・ヨハンソンの安定しないイギリス英語より板についている。
ストーリーとしては、お話の最後の、「種明かし」、または「どんでん返し」の部分で、「それをやっちゃぁ、おしまいよ」(寅さん調)と思ってしまったので、「まぁまぁ」の点数しかあげられなかった。
SFなのか、ミステリーなのか分からないの、これ。
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原題: The Departed
香港映画『インファナル・アフェア』のハリウッド版リメーク。
日本ではお正月公開だそうです。
リメークが決まったと聞いたときは、なんで作り直さなあかんのか、香港バージョンで十分面白いじゃないか、と憤りを覚えたものでした。
リメークって大概オリジナルを超えられないし、オリジナルへの冒涜だと思うし、見るもんかとおもったり。
でも旦那の「リビューで褒められてるし、見たい」っていう意見に同意して午後のマチネー(割引時間帯)に行って来たけど、一人$7.50もしたのはちょっと割高だったかも。
かつては$7.50っていったら夜の正規料金だったもんだなー。
ずいぶん値上がりしたなと感じます。
で、結果ですが、面白かったです。
2時間半の上映時間は長いけど、あっという間と思わせるところはすごい。
あと、ローリング・ストーンズの「ギミー・シェルター」を使われると弱いのだ。
あの女性ボーカルの響きがとっても悲劇的な叫びに聞こえて、「インファナル」ってカンジでてるし。
オリジナル見てるので、分かりやすいと感じた。
ハリウッドなりに砕いてあるからかもれない。
キャストの、マット・デイモン(アンディ・ラウ役)とレオナルド・ディカプリオ(トニー・レオン役)だと、デカプリオに軍配だな。
これってA・ラオよりもT・レオンに軍配あげたのと同じ理由かしら?
スーツ着て、えらそうなエリートづらの腐敗刑事よりも、粗末な服装に無精ひげのアンダーカバーの刑事のほうがセクシーだ。
男の哀愁がムンムンですもの。
という点で、ディカプリオは悪くなかった。
押さえ気味ながら、アンダー・カヴァーの苦悩に満ちた表情も信憑性あった。
トニー・レオンのほうが大人の色気があるけど、演技としては『ギルバート・グレープ』以来の名演技という、私の中ではいいポジションに戻ったぞ。デカプリオ。
オリジナルの『インファナル・アフェア』ではでてこなかった、マーク・ウォールバーグの役も光っている。
この人の早口は難易度たかいです。
彼のしゃべりは字幕キャプションつけてまたぜひ見たいところ。
その他、J・ニコルソン、A・ボールドウィン、M・シーンの脇役も豪華だし、ハズレなしである。
オリジナルを見ていない観客は、ギョギョっとする場面がいくつかあって、かなり反応しておられた。
前もって、「くるぞ、くるぞー」とわかってしまう私たちでもギョっとしたり。
最後の最後はハリウッドなりのどんでん返しがあって、すっきりと映画館を去れるようになってます。
お楽しみに。
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原題: Prizzi’s Honor
ジャック・ニコルソンがイタリア系の殺し屋を演じる、恋愛・コメディ・マフィア映画。
『ゴッドファーザー』よりも軽いタッチが80年代によく似合う。
これって、コメディ?なに?展開がよくわからないわーっていう始まりだけど、後半巧妙なつくりになってきます。
そして終わり方がちょっと唐突で....怖い。
ことりちゃんさんからの紹介です。
キャスリーン・ターナーが懐かしかった。
『ローズ家の戦争』、『ロマンシング・ストーン』とか最盛期のころ色っぽくてコメディ上手だったな。
彼女はどんな役をやってもキレがあって豪快なのが素敵。
最近めっきり出てこなくなったけど、この人の『シリアル・ママ』もお薦めですよ。
マフィア・ファミリーのヒットマン(殺し屋)ニコルソンが、結婚式で出会ったラヴェンダー色のドレスの女に一目ぼれする。
彼女が同業者とは知らずに…
ちょっと『Mr.& Mrs.スミス』みたいな気がするけど、『Mr.…』まだみてないのでどうでしょう。
時代(世代?)が違うのか、冒頭のニコルソンとK・ターナーが出会ってすぐに恋に堕ちて結婚するくだりがなんだか私には説得力ないのです。マフィアってそんなに簡単に結婚を申し込んだりするのかなぁ。
ターナーはマイケル・ダグラスが相手のほうがいいなぁ、とか不満があったり。(笑)
ニコルソンのブルックリン/イタリア訛りも彼らしくないので、つらい。
ちゃんとアクセントのコーチについて、ブルックリン低所得層と時間をともにして頑張ったらしいのですが。
むしろ凄みがあったのはアンジェリカ・ヒューストン。
アンジェリカ・ヒューストンやっぱりアダムズ・ファミリーのお母さんばっちり似合うだけあるなぁ。
キレイだけど怖い。
『極道−』の岩下志麻もしっぽ巻いて逃げるような。
彼女のお父さんは往年の名監督、ジョン・ヒューストンで、この映画の監督だそうです。
この極道の娘と、おじいちゃん/ドン役が迫力の二人組であった。
マフィアのドンってちょっと太ってるイメージでしたが、この小柄なよぼよぼおじいちゃんが、『スター・ウォーズ』でいう“皇帝”のイメージをよく体現していて、ぼろぼろの歯とかも含めて怖いのだ。
ニューヨークとロスアンゼルスを行ったり来たりの飛行機が、これでもかっていうところ、このころからあったのかー。
『スナッチ』、真似してますね。
マフィア映画好きの方どうぞ〜。
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原題: The Grifters
古いけど、キューザック狙いで借りました。
「詐欺師たち」ってサブタイトルがそのまんまの説明でいいですね。
結末ですが、ハッピーエンドじゃなくて、単純にがっくりきた。
そこまで引っ張っておいて、それはないんじゃないの、と。
でもこれは犯罪映画で、フィルム・ノワールで、みんなが地獄に落ちていく定めのお話らしい。
コメディタッチではじまるから油断してたら、最後はドロドロで、疲労感がどっと押し寄せてきた。
当時24才のキューザックが
アンジェリカ・ヒューストンの息子役。
母親が14才のときに生んだという設定で、二人とも詐欺師なのだ。
A・ヒューストンってえらく凄みの効いた顔した怖いおばさんなので、このお母さんとのギリシャ悲劇のような近親相姦的関係はただただ怖い。
アネット・ベニングはキューザックの年上のガールフレンド役。
実は大物狙いの詐欺師で、キューザックをパートナーにと引き込もうとする。
ベニングはこの映画でファンへの大サービスとばかりに脱いでます。
軽薄で小ズルイおねえちゃんの演技も巧い。
あの頃はやったタイトスカートが似合ってるしね。懐かしい。
キューザックは無難な役回り。
二人のインパクトの強い女性を受けるのにはちょうどいいです。
でも彼じゃなくてもいい感じ。
始まりのクレジットの部分は1930年代を意識したBGM。
さいしょのシーンでは70年製の車ばかり出ててくるLAの風景。
時代設定が不明のままだが、キューザックが現れると Bennigan's (庶民的なチェーンレストラン)に入っていくところで、現代(90年代)だな、ってわかる。
そういうギャップに惑わされましたが、製作側は狙ってやったそう。
何を狙ったんだろう。
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原題: Lucky Number Slevin
『ブラック・ダリア』ではマズかったジョシュ・ハートネットの起死回生作品。
ニューヨークの友人を訪ねてきた主人公(ハートネット)だが、留守の友人に間違えられ、組織犯罪の闘争へと巻き込まれていき...
テンポのよい犯罪エピソードの数々は、70年代のマフィア映画の雰囲気あり、タランティーノ風な味付けもありで大いに楽しめます。
さらに前半はコメディ、ロマンチック要素もありで時間を忘れて引き込まれた。
ハートネットの相手役にルーシー・リュウ。
これは見てみるまで分からなかったけど、予想外にいい感じなのでムカついた。というか羨ましい。(笑)
正直、あたしもルーシー・リュウになりたい、という感じ。
彼女の元気で可愛らしい “隣の女の子”(the girl next door)の演技は新鮮で、すごく若い。そこがまたムカつくのだ。
そんなことはさておいて、見どころです。
ベン・キングズレー、モーガン・フリーマン、ブルース・ウィリスの三人の融合。
これにつきる。
ヘタにコメントするのもはばかれるくらい、巧い3人だが、それぞれの良さを引き出す監督の力量もあったろう。
ポール・マクギガンはこれから注目の監督かもしれない。
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原題: The Black Dahlia
交際が噂されるジョシュ・ハートネットとスカーレット・ヨハンソン主演のダークなミステリー。
勇んで公開日に観にいったら期待はずれ。
$9.25x2人分は高くついた。
皆さんにお薦めのリビューが書けないのが残念です。
残念な内容は以下の通り:
1.『LAコンフィデンシャル』と比較されているが、似て非なる「学芸会」に終わってる感じ。
2.特にJ・ハートネット、S・ハンソン、そしてヒラリー・スワンクの演技が浮きまくっていた。
3.ミステリーの展開やらどんでん返しやらが、みんな嫌らしく、清清しいカタルシスがない。
4.必要以上にグロいシーンもあって、観客みんな閉口の様子だった。
やっぱ、ラッセル・クロウは偉大なんだなー。ハートネットは主人公のカリスマを背負いきれていないし、最後まで応援したいキャラでもなかった。
時代柄、みんな煙草を吸うんだけど、S・ヨハンソンは普段すわないんだろう。不自然極まりない感じも気になって、ストーリーに集中できないし。
H・スワンクが最初にしゃべった瞬間には、旦那が私を見て「このアクセントはヒドイ」と文句を言ってきた。
このお姉ちゃんはやっぱり低所得層でトレイラーに住むお姉さんがハマリどころなんだろう。
唯一引き込まれたのは、殺された女優の卵、エリザベス・ショートのカメラテストのシーン。
刑事たちが後で検証するのだが、ハリウッドに憧れてやってくる女の子をミア・カーシュナーという女優が生き生きと演じていて、役者自身もそんな無名女優だった時代があったのだろうなー、と思いを馳せてみた。
しかし、この映画、評判も悪いのに、IMDBで7.1が出てたので観にいってしまったことにひたすら反省の念。
ジョシュ・ハートネットなんて若造に引っかかったシネマガール。まだまだ修行が必要であります。
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原題:The Ice Harvest
愛すべきジョン・キューザック作品。
彼はチャーミングなルーザー男をやらせたらホント、ピカイチなんだよね。
『ハイ・フィデリティ』のときもチャーミング・ルーザーだったけど、今回はそれにダークな側面と、ハード・ボイルドが入っている。
年齢がいっているから(40歳だし)、一人身男の哀愁が漂い始めたってところかな。
『アイス・ハーヴェスト』はネットでのレーティングは低いが、キューザックのファンなら必見作品!!!
ジョン・キューザック相手役はビリー・ボブ・ソーントン。
ビリー・ボブ・ソーントン『バッド・サンタ』に続いて、アンチ・クリスマスものということで、こういうテーマ大好きなシネマガールのツボにはまったのでした。
クリスマスって、特にショッピングモールとかのギラギラさ加減とか、一年で一番嫌いです。
そんな私の心よりもさらにスサンでいる人々のストーリーがここにある。
カンザスのド田舎、ウィチタで、場末のストリップクラブに出入りするキューザックとソーントン。
二人は弁護士なんだけど、人生に疲れた二人はこの町から出るための計画を立てていた。
クリスマスイヴにヤクザなクライアントのお金を持ち逃げする計画だ。
ストーリーと持ち逃げ計画など細かいことを追及して観たらこの映画はだめです。
ダメな男達の会話を楽しまないと。
クリスマスだっていうのに、一緒に祝う家族のいない男達の悲しくもコミカルな姿。
特に、キューザックとその元妻の新夫役のオリヴァー・プラットは笑えます。
情けない二人の粋な友情。
オリヴァー・プラットプラットの舞台あらしといえるほど、その場を和ませるコミック・リリーフ振りが見もの。
タダの酔っ払いに、悟りの境地が入ってるなー、なんて感心することありませんか?
お酒飲めない自分が忌まわしくなってくる。
あー、私も酔っ払いたい!でも吐くのは辛そう...(笑)
紅一点のコニー・ニールセン(『グラディエイター』)はちょっと年取ったけど、彼女のカリスマなオーラは健在でした。
『LAコンフィデンシャル』のキム・ベイシンガーのような雰囲気。
もっとSleazy(安っぽい)だけど。

コニー・ニールセン
クリスマス/ホリデー・スピリット台無しのテーマが仇になったのか、巷で過小評価されてるんじゃないかなー、と思って沢山写真を載せてアピールしてみました。
私だけかな。この映画に妙に共感してしまうのは。
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原題:Cidade de Deus/City of God
ハリウッド以外にも世界には面白い映画がたくさんあるのだな、とつくづく思う、そんな作品。
外国映画って字幕が大変!だけど、見る価値ありですよー。
だいたい、アメリカののヒップポップとラップでつづるギャング映画って、あきるよね。
そこへ行くと、この映画は犯罪/ミステリー、ギャング映画として、かなりの秀作。
硬派な感じの青春ものでもある。
舞台はブラジル、リオ・デ・ジャネイロの「神の街」と呼ばれる貧民街の60年代から70年代。
そこで育つ二人の少年が、一人はフォトグラファーに、一人はギャングのボスに成長していく、実話にもとづくストーリー。
冒頭から小ぎみよいボサノバやサンバのリズムがすごい。
汚ったなーいスラムがとってもカラフルに描かれているのよ。
いちど行ってみたい、とまで思うような。
そしてテンポの速い編集もミソ。
ガイ・リッチー映画のような感じで、新しくはないのですが、効果的です。
都市の隅に追いやられたような、砂塵にまみれた貧困街で、子供達は少し年上の少年達が銃でドンパチやりながら、強盗を働く姿をみて育つ。
ブラジルって銃は合法なのかい?
警察はなにやってるんだ!と思いつつ、無法地帯のスラムと、警察の腐敗が当たり前の世界にドップリつかってしまう。
そしてそれが現実なんだ、と悟らせてしまう何かがある。
スラム街出身の新人俳優を発掘してのキャスティングも見事。
特に主人公の二人はすごい。
フォトグラファーを夢見る少年個人的には、ディスコやハッスルがかかる70年代のダンスシーンに、胸躍りましたね。(笑)
ブラジル人のリズム感覚ってすごいねー。
カッコいいです。
ビーチでの若者の青春なシーンも良かったな。
ブラジル人はビキニ似合うしねー。
特典映像で、実際のスラム街の組織犯罪のドキュメンタリーがあって、こっちもまた凄まじい。
チンピラの犯罪から組織犯罪へ警察署長が正直に警察の腐敗状態を認めていて、それは貧富の差という社会の構造を反映しているのだと説明。
警察の金持ちと貧乏に対する対応が全く違うのだ。
妙に納得し、南米の根深い問題を目の当たりにさせられる、社会派の映画でもあります。
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原題:Brick
アメリカの高校生のマフィア&探偵ごっこ。
本人達は「ごっこ」ではなく、本格的な闘争であります。
作品の評判はいいけど、シネマガール的にはイマイチ。
日本の漫画に出てきそうなストーリーじゃん。
第一にティーン達の云ってることが何一つ分からなかった。
メタファーなんだか、暗号なんだかを使うし、早口だし、あんまり頑張ってキャプション読むのも疲れるし。
本物の高校生が、こんなヤクザな会話してたらホント怖いな。
黒幕のボスみたいなのも出てきて、杖ついて、若いんだけどプチマフィアしていたのが笑える。
プチマフィアの会合黒幕(左の男)が出てくると、音楽までゴッド・ファーザー・チックになるんですよ。
凝ってます。
でも、地下室から上がると、お母さんがいて、オレンジジュースをくれるのが、お茶目。
主人公は「The 3rd Rock from the Sun」のトミーだった男の子で、ずいぶん大人になった。
ハリー・ポッターのようなメガネ姿のひ弱な雰囲気の役だが、ケンカが信じられないほど強いのはなぜだ?
エミリー・デ・ラヴィンとジョセフ・ゴードン=レヴィット全体的に良くできた脚本なんだけど、年端もいかない高校生がいっぱしの口利いて、ヤクザごっこしてるのがね、鼻につきました。
皺一つないスベスベの肌して、人生の痛みとか、重さとか、わかってねーのによー、こいつら。
そんな感じがしたの。
嫌に大人な口をきく女子高生あまり書くことがないので写真を載せてみました。
自分がティーンだったらこの映画良かったのかしら?
ひたすら疑問。
多分この映画見なくても、クリック!→
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原題:Sleepy Hollow
昨日TBSでやってました。
(日本の6チャンじゃなくて、Turner Broadcasting Systemの略で、アメリカのケーブルチャンネルです。映画を良くやるが、CMありなのが難。)
旦那が見出したらとまらなくなったそうで、久々にDVDを出してきて、コマーシャルなしでみた。
サスペンスだし18世紀のコスチューム物なので、CM入ると雰囲気壊れるからね。
いままで何回か観たけど、やっぱあの暗く曇った背景とゴシックな雰囲気がなんともいえずにいいですね。
のろわれた村、って感じで金田一シリーズにも似たものがある。
でも登場人物が白人さんだと、妙に怖さが軽減されるので、安心してみられるのが良いところ。
18人の首や腕が切られるが、あんまり生臭くないしね。
日本のサスペンス、特に幽霊物は嫌いです。マジで怖いから。
背景セット、映像の色もすごいけど、キャラクターも完璧ハマってる作品です。
ジョニ・デ(ブラピみたく略してみた)の色白で、髪の毛バクハツ気味で、オトボケ調で、ガジェットおたくで、メッチャ怖がりな捜査官。
お人形さんみたいないでたちに、訳の分からない古風な言葉遣いが魅力のクリスティーナ・リッチー。
クリスティーナ・リッチーとジョニー・デップ最後のクリストファー・ウォーケン演ずる傭兵騎士の死のキスが恐ろしげで見ものです。
歯がギザギザの幽霊とキスって、こ〜わ〜。
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原題:Miami Vice
観なくてもよかった。
そんな気はしていたが。
今日、キアヌ・リーヴスとロバート・ダウニーJr.の
『スキャナー・ダークリー』と迷って、こっちを取ったのは、ミステイクだったかも。
テレビ・シリーズのマイアミ・バイスは余り覚えてないけど、今でも時々ケーブルで再放送してて、音楽はわかる。
あの80年代のサウンドと、恥ずかしいパステル系ファッションがそれはそれでいい感じなのよね。
2006年映画バージョンは、あまりジョークもなくてシリアスで、複雑で、眠くなり系。
シリアスなのに、コリン・ファレルのこの髪型、これがね、シリアスじゃないでしょ。
コリン・ファレル80年代のドン・ジョンソンだって、さっぱりしてたのに、この長髪。
一部の白人の方がやってらっしゃる
“マレット”じゃないかと思いました。
マレット=襟足だけ長い髪形強風にあおられても、頭の部分はピッタリとしてて、後ろ髪だけなびくのはなぜかしらー?
気になるー。(笑)
それにこの髭ヅラ、アメリカのポルノ男優系とネットでは言われてたよ...
思いっきり濃くって、セクシームード漂わせたつもりのシーンの繰り返しもくどいよ。疲れた。
コン・リーの演技はフラットで、ファレルとの絡みも???だけど、40歳とは思えない若さは憧れました。
コン・リーストーリーは複雑で混乱するが、執拗に追う必要もなかった。
あまり重要じゃないです。というか映画自体、重要じゃ、、、なんて、リビューとしてはなっちゃないね。
期待していた音楽も、マイアミ・バイスのテーマソングなんかは流れず、現代風だった。
見に来てたお客さん、殆どがTVシリーズを期待してきてたような年代だったな。
残念だったねー。
一つ良い点を云うと、ジェイミー・フォックスはオトコに磨きがかかっていた。
ジェイミー・フォックス流石、オスカー俳優だよ。
全体では「お、すげっ」とタマゲる箇所が2〜3コあり。
そこをお楽しみに!
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原題:Dirty Pretty Things
『アメリ』のオードレイ・トトゥが初めて英語で出演したミステリー。
ポスターをみると彼女が主演っぽいけど、イギリス出身の俳優
キウェテル・イジョフォーの好演に尽きる作品でした。
彼
『インサイド・マン』に出てたんですね。デンゼルの相棒だったかな。アクセントを自由に操れるタイプなのだろう。今回はナイジェリアからの違法移民で、ホテルのフロントマンとタクシー・ドライバーの2シフトで働くが、お国では医者だった、というわけありの男。
相手役のオードレイ・トトゥはトルコからの亡命者で、永住権を申請中だが労働許可はなく、これもまた違法でホテルのメードとして働いている。二人は小さなアパートで共同生活をしているが、二人が働くホテルが怪しい。何かが間違ってるのでは?それはなんだろう。という感じで展開していきます。
ミステリーとしても、ドラマとしても最後まで楽しめた良作品でしたね。トトゥのトルコ訛りは「嘘だろう」と思うかもだが、途中から気にならないというかどうでも良くなります。
イジョフォーは、物静かだけどカリスマがあって、優しくて、頭の切れる違法移民がピッタリ。移民仲間に頼りにされていて、自分と同じ不運な境遇にいる人たちを放っておけない。
キウェテル・イジョフォー私も移民の一人として、アメリカの移民局には悩まされてきているし、人ごととは思えないテーマでもありました。
『ダヴィンチ・コード』でもそうらしいが、オドレイ・トトゥは相手役の恋人というよりは妹、という感じがいつもあってますね。可愛いけどセクシャルな感じがいまいち出てませんで、それに比べ
ソフィー・オコネドー(
『ホテル・ルワンダ』)はセクシーでした。
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原題:Three Burials of Melquiades Estrada
トミー・リー・ジョーンズ出演、製作、監督作品。
テキサス出身のジョーンズが、自宅の敷地内でほとんど撮影したそう。カンヌでは主演男優賞もとっている。
批評家のリビューがものすごくいいんだけど、私には理解できませんで、途中から退屈になってしまった。
旦那は「結構好き」と見入っていたので、見る目がないのね。アタシ。
映画全体的に「孤独」がテーマなのだと思う。
前半は「パルプフィクション」式に、過去と現在が錯誤するのが面白い。
冒頭、メルキアデスという名のメキシコ人が荒野で撃たれて死んでいるところが発見される。彼はローカルな農場で働く違法移民だ。苗字も誰も知らないらしい。
違法移民ということもあって、大した犯罪捜査も行われず、遺体は畑の隅に埋葬されてしまう。家族はメキシコにいるらしいが、連絡するすべもない。この埋葬が実は3回あるうちの2回目の埋葬になります。
メルキアデスを雇っていた、初老の孤独なカウボーイ、ピート(
トミー・リー・ジョーンズ)は、この若くて温和なカウボーイに思い入れがあった。それも並々ならぬ思い入れ。ゲイでもないし、自分の息子に似てるとかでもないが、大切な友達だったのだ。
そんなとき、彼を殺した犯人が、国境警備隊の若者マイク(
バリー・ペッパー)だという情報を耳にする。コヨーテを撃とうとしていたカウボーイを誤射してしまったらしい。ピートはその夜、マイクの住むトレーラーに向かう...
とにかくトミー・リー・ジョーンズの狂ったおじさんカウボーイ、ってのをずーっと見てるの辛かった。カンヌで賞をとるほどの演技、ってことなのかもしれません。キャラ的には
『ミッシング』での役とかぶった感もある。アメリカ社会にすんなり馴染まず、メキシコ人やインディアン達とスペイン語を流暢に話して深く交流する、アウトローって感じなキャラ。本人気に入ってるのでしょう。
思い出の中のメルキアデス・エストラダは、ナカナカハンサムなメキシコ系のお兄さん(フリオ・セディージョ)で、アメリカ人なので英語を話す役でも出てきそうで注目。
フリオ・セディージョとトミー・リー・ジョーンズそして国境警備隊員マイクにバリー・ペッパー。『プライベート・ライアン』や『ワンス・アンド・フォー・エバー』で、戦場でドロドロになるような役が好きなのか、今回も泥だらけの体当たりの演技。
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原題: The Dancer Upstairs, Pasos De Baile
ジョン・マルコヴィッチ監督作品のサスペンス。
低予算、低成績のインディペンデントだけど、残酷なシーンは押さえ気味に、ラテンアメリカを美しく撮っている箇所が効果的だった。
我が(?)愛すべきマルコヴィッチ、監督も悪くない。
始まって最初に「ラテンアメリカ。近年」とだけ、紹介が出ます。
国や都市の特定もなく「とある国」なのです。
原作は南米ペルーで80年代に起きた一連のテロリスト事件と、その首謀者を追う刑事について書かれたノンフィクション。
各地の小さな田舎で動物にダイナマイトで付けて殺したり、政府の役人が狙われ、処刑されるテロが発生。5年後には首都にて大掛かりな爆破事件が起きはじめる。誰かが革命を起こそうとしているのだ。
テロは子供や女性も参加しており『エゼキエル大統領万歳!』と叫んで自爆するのがスタイルとなっている。
このテロリストグループのリーダー『エゼキエル』とは誰か?彼もしくは彼女はどこに潜伏しているのか?
全編英語なんで、はじめは混乱させられるが、役者はみんなラテン系のアクセントが入ってるので雰囲気はでてるといえばでてる。特に主人公のロハス刑事役の
ハビエル・バルデムは、スペイン出身でヨーロッパ系のアクセント。渋めでクラシックなルックスが好感もてます。特典映像での素顔はもっと若くてワイルドだったのがまたイイわー。
アメリカ人の発音ペラペラの役者もいて、聞きやすいけど雰囲気壊れた。
同じラテン系のサスペンス
『タブロイド』よりも後味はよく、自分にはちょうど良かった。
『ユージュアル・サスペクツ』ほどの迫力はないけど、刑事モノ好きな方はトライしてみてください。
クリックしてください。元気がでます。
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原題: Swimming Pool
レンタル屋に行くたびに気になってたんだけど、見そびれてた作品だった。
映画が始まると、アメリカの映画ではなくて、イギリスの映画だったんだー、と分かり、シネマガールの期待は膨らみました。ありきたりのハリウッド映画じゃなさそう、っていう期待。
でもでも、ポスターに出てくる明るいプールはイギリスじゃなさそうだし、ビキニ・ギャルはカリフォルニアっぽいぞ、と思ってるうちに作家であるイギリス人の中年女(主人公)がフランスに旅し滞在することになり、フランス映画に変更でーす!ってフェイント食わされたが、これも嬉しい。
明るい太陽と緑が美しい南仏の田舎。ビキニギャルとスイミング・プールがピッタリよ!と思いきや、今度は怪しい「家政婦は見た」的な推理系のトーンになってくる。
ここでシネマガールのフランス映画に対する永遠の疑問。
フランス映画に出てくるエロ男ってなんであんなに不細工なのかね?
そしてフランスの美少女はなんでハゲでデブで年の行った男達と寝るのかな?
話は戻って、推理系ですが、ネタをバラすと、なんかこの映画、最後になって今まで観たののどこが現実?どこが幻想?わからんよ!誰か教えてくれー。という感じです。
ひょっとしたら映画全部が幻想かとも思える。それは見る人の想像にお任せ。
シネマガールの苦手分野なんですよねー。白黒つけたいの。私。
いかにも危険な「官能」がテーマって感じのポスターに惹かれた男性陣は、この映画どう思ったかなー。
テーマとしては「中年女の更年期障害と葛藤」って感じで、拍子抜けするんじゃないかしら。
この中年女の主人公、プライド高くて、イジケてて、服装もダサダサのおばちゃんだけど、ツワモノかもしれない。ビキニ・ギャルよりエロチックに変身します。
クリックの方よろしくねん!
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