スポンサーサイト
--.--.--.-- Posted in スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
シングル・マザーはどこへ
Tue.28.03.2006 Posted in シネマガールの日記・アメリカ生活
8 comments 0 trackbacks
school
banner_02.gif

同僚のシングルマザー、ヴィッキーのお話、最終回。
Depressingだけど、これで終わりです。

(前回までのお話:【ボルチモアのシングルマザー】【ヴィッキーのハードな教訓】

ヴィッキーと私はヴィッキーの家に居候しはじめた親戚の女の子、赤ちゃん、彼氏、のことを総じて、「パラサイト達(Parasites))と呼ぶことにした。
理由は以下の通り。

§ 冷蔵庫のものは食べつくすし、バスルームの石鹸、シャンプー、コンディショナーはすぐになくなってしまう。

§ 洗濯してあるタオルは沢山あったのに一日たつと全部使われている状態。

§ 棚においてあるグラスに貯めてあった小銭はなくなっている。

§ 長距離電話で話しまくる。

§ スプーンやフォークは知らないうちになくなっており、マグカップやグラスが灰皿代わりに使われている。

§ そして徹底的にだらしがなくて、掃除もしないしごみも捨てない。

§ 暖房をガンガンかけながら窓を全開にする。

その他ここではお伝えできないくらい、ひどいこともあったそう。
いろんなことを注意するたびに、彼氏はものすごい言葉遣いで居直るのが常で、ヴィッキーは心身共に疲れ果てていた。

これでは60日間、やっていけない、と自分の寝室にすべてのものを移動して、鍵を掛けた。

食料品は極力買い置きせず、小さな冷蔵庫を借りて部屋に置いた。

すると、パラサイト達、ヴィッキーの部屋の鍵をこじ開けにかかり、鍵が壊れてしまった。


そして、1ヶ月がたつと、学校から7歳の長男の行いが悪い、という連絡が来て、ヴィッキーは呼び出されていった。

他の子供に暴力を振るったり、授業中ちょっかいを出したりするらしい。
一日長男に付き合って、授業、休み時間、給食、すべて一緒に行動したあと、長男は相当堪えたようだった。

先生によれば、過去3週間くらいこの調子だそうで、ヴィッキーは親戚が狭いアパートに泊まっているので、ストレスを感じているようだ、と説明した。

このような呼び出しが合計3回くらいありました。
私も電話をかけてくる校長先生の声を覚えてしまったくらい。


そして今月、立退きの申し出をした裁判所から呼び出しの日にちを伝える手紙がやってきた。
ヴィッキー宛とパラサイトの女の子充て2通。
女の子はそれを見ていつもどおり逆切れしていた。

しかし裁判所の招集日の二日前から、パラサイト達はアパートを出たきり戻ってこなくなった。
その代わり電話で「私達の荷物を捨てたら承知しないわよ」といってきた。
裁判所には現れないつもりらしい。

裁判の当日、とうとう現れなかった女の子には罰金500ドルが課せられ、逮捕状が出た。
罰金を払わないと逮捕される。

裁判官は原告ヴィッキーの申し出を受け入れて、女の子は10日以内に控訴する権利がある、といって裁判は簡単に終わった。

その後、荷物を彼氏が取りに来て、ヴィッキーの戦争は終わったのでした。



さて今日、彼女が会社に来たので、撃たれた従姉の様子を聞いてみた。
打たれた場所はなんと左頬で、重態。
弾は左頬をちぎって右頬へ貫通していった。
角度が少しでも上を向いていたら即死で、いまも予断を許さない状況。

撃ったのは内縁の夫で、いつもコントロールしたがる暴力的な男だという。
保釈金なしで、監禁中。

なんでそんな男と一緒にいるんだろう!
こんな話を聞くたびに不思議でしょうがないけれど、いつもどこかで繰り返される歴史のようです。

ヴィッキーの家族はずーっと貧乏だったそう。
そして彼女は貧乏な生活から抜け出ることはなさそうです。
エリン・ブロコビッチのようなお話はそうそうないし、彼女は贅沢好きではないけれど、貯蓄はできないタイプ。

ちょっとしたお金をネイルサロンやら外食(全然おいしくないチャイニーズのデリバリーとか)に使ってしまう。
悪気はないし、子供達を喜ばせたいというのもある。

30歳を過ぎた彼女だから、すべて彼女自身の責任かもしれないが、
自分の立場を考えて、もし日本に生まれてなかったら、もし両親が倹約家でなかったら、自分はどうなっていただろう?と思う。

そしてヴィッキーが倹約家になって、ちゃんとした家に住んで、子供達に栄養のあるものを食べさせるには、どんな助けが必要なんだろう、と考えてしまう。


いつも応援ありがとうございます!【人気ブログランキング北米 】
スポンサーサイト

« 僕の大事なコレクション (2005) | Home | DOGTOWN & Z-BOYS (2001) »

comments

こんにちは~!

ヴィッキー物語、いっきに読ませて頂きました。。。
なんだかヒトごとには思えない話ですね。 親切でいさせてあげたのに それにつけこんで居直るだなんって、、 いったいどういう教育をされたら人の心をそんなふうにいとも簡単に踏みにじれるのかしら(T T)
「60日間いすわってもいい」っていう法律もオモシロいですね。ま、行く所が無い人に その間に次の所を見つけなさい、っていう意味だと思うんだけどさ、、。 それでも居座られるほうのストレスったら、きっとものスゴイものだと想像できます。
最終的には出て行ってもらえたからよかった、、って言っていいのか?
なんだかアメリカが抱える問題の底辺を垣間みたような そんな気持ちになりました。
日本とアメリカのコノ違い、、。 どうしてなんだろう?

★きゃんでぃーさん

感想ありがとうございます。きゃんでぃーさんの仰るとおり、アメリカが抱える問題の底辺なんですねー。そこまで義理もなにもなく居直れるって人としての常識、罪悪感が全くないというか、教育も殆ど受けてないですよね。悲しい一面です。どうしたら救っていけるのか、考えてしまいます。

チャンスはあるのに・・・

生まれ育ちばっかりは選択の余地のない問題ではあると思いますが、所謂先進国にいるのだから、公的扶助などは十分とはいえないにしてもある程度あるのだし、そういったものを足がかりに這い上がることは可能だと思います。子供の躾とかって、カルチャーの差もあるし、一概に『こうすればいい』というのはないのでしょうけれど。やはり秩序ある世の中で、お互いが気持ちよく暮らせるようにしたいという共通の願いがあることを理解させるのがスタートラインかなぁ。でもそれを理解できないで一生を終える人が多いのが現実だったりして。30歳過ぎても両親の庇護下でのうのうとしている私なんぞが言えるセリフではないかもしれませんが。

何て言ったらいいのか・・・

それにしても信じられない輩ですね。ホントに腹立たしいわ。銃の話もコワすぎです。
でもこの話を聞いて、アメリカの病んでる一面がよく分ったような気がします。物の大きさも桁外れなら、人の心の闇も桁外れに深くて暗いですね・・・。
映画よりリアルに伝わってきました。

★ak1998さん

そうですね。秩序ある世の中で、お互いが気持ちよく暮らせる、って私たちからすれば全くもって常識なんですよね。育つ環境や親の教えでそういうのって決まってしまって、ヴィッキーの子供たちもそうですが、パラサイトの赤ちゃんがどう育っていくかと思うと暗くなってしまいます。

★raraさん

私もヴィッキーに会うまでは、こういったことに触れたことがなかったので、驚きでした。「人の心の闇も桁外れに深くて暗い...」というraraさんの言葉、そのとおりだなぁと思いました。アメリカの社会の層(クラス)って差が激しくて、人種問題と並んで、垣根を越えるのが難しいことだと思います。それを変えるにはやっぱり教育かなぁ。

最近なかなか立ち寄れなくてすみません。ヴィッキーさんのお話、すごく気になってましたが、出て行ってもらって本当に良かったです。本当に、パラサイトたちの赤ちゃんがかわいそうね。ヴィッキーさんの子どもも、よく耐えたね。本当にこういうのって、育つ環境のような気がします。「先進国だからチャンスはあるはず」という意見もありますが、そのチャンスが底辺の人ほど見つけにくい構造になってるのも事実ですもんね。ヴィッキーさんも、なにかのきっかけでそれが見つけられるようになるといいな。こんな経験、二度としたくないですもんね。

★小鳥ちゃんさん

コメントありがとうございます!そうですね。パラサイトの赤ちゃんはとても心配です。ブログには書けなかった不安要素もあるんですよねー。「そのチャンスが底辺の人ほど見つけにくい構造になってるのも事実ですもんね」のところ、深く同意いたしましたです。育ち方で、チャンスをモノにしようというモチベーションがもてないまま、歳を取ってしまう、そんな人が大勢いるんだと思います。ヴィッキーは子供に夢を持ってもらいたくて、頑張ってる感じがするので、応援したところです。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

topBack to TOP

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。