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ララミー・プロジェクト 語られた真実 (2002)
Sat.20.05.2006 Posted in 犯罪・ミステリー
6 comments 0 trackbacks
Laramie Project

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原題: Laramie Project

今日はちょっと悲しくなるお話。

1998年10月6日、マシュー・シェパードというワイオミング大学の21才の学生がキャンパスのある小さな町ララミーで二人の男に暴行を受け数日後に亡くなった。

覚えている限り、当時のマスコミは「ヘイト・クライム(憎しみ犯罪)」というタームを使って、大々的に取り上げていたのだが、「ヘイト・クライム」が何なのか、気になるものだった。

なんとなくテレビから受けた印象では、個人的な恨みや、強盗、ドラッグなどとは関係なく、例えば、黒人だから、ホモだから、あるいは、そういう風に見えるから、というような「憎しみ」が理由で赤の他人を暴行したり、殺したりすることを指すらしい。

被害者のシェパードは同性愛者だった。バーですれ違った見知らぬ男達に、「ホモ野郎」ということで拉致され、ボコボコに殴られ、人里はなれた草原のフェンスに縛られて置き去りにされた。事件は中西部の小さな町ではもちろん、全米にショックを与えた事件だったようだ。

この作品は、事件から1年、NYCの劇団がワイオミング州ララミーへ行き、住民、事件の関係者、シェパードの友人、容疑者達を知る人々などにインタビューを行い、それを元に劇を創作、後に映画化されたものだそう。

保安官、神父、友人、大学のアドバイザー、が語るドキュメンタリー形式だけど、全員俳優が演じている。
それもマシューを治療したドクターにピーター・フォンダとか、彼の友人にスティーブ・ブシェミ、クリスティーナ・リッチとか、錚々たるラインアップで、HBOムービーとして放映されたらしい。

最初、ドキュメンタリー形式なのに、なんで実際の地元の人を使わないんだろう、演技よりも生がみたいよ、と思ったが、見ていくうちに理由が分かった。

最初のインタビューは録音テープだけで、後からまた本人に語ってもらっても臨場感が出ないだろう。
そして町の人々の多くは、事件が、そして犯人が部外者でなく自分達の隣人だったことがあまりにもショックで、語りたがらないし、カメラに写されるのなんか御免被る、そっとしておいてくれ、といったかんじなのだ。

保守的なカウボーイの町で、「ブロークバック・マウンテン」もなかった1998年当時、「同性愛反対」とあからさまにいう農場主や、牧師などがたくさんいた。

「普通の人が殺されてもニュースにもならないのに、ホモが殺されるとなんでここまで騒ぐのかしら」という主婦がでてきていた。

映画のクライマックスは、その年のホームカミング・パレードで、大勢の人たちがマシュー・シェパードのために歩いた様子。保守的な町が変わっていく瞬間を目撃する思いだった。

あるワイオミング大学の学生による映画のリビューによると、ララミーの町の様子としてはかなり巧く捕らえてるとのこと。

クリスティーナ・リッチはワイオミングの田舎娘にしては粋な少女すぎるかもだが、事件を振り返るにはよい映画です。

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comments

差別?

先進的なアメリカだと思っていたけど、、やっぱり昔ながらの小さな町には まだまだ保守的な考えが根強くのこってるのを 私も感じました。。。
キリスト教や聖書が生活の基盤になっている人たちには 『それ以外』の人やモノを受け入れるっていうのが難しいのでしょうかね。 
人は人で いいじゃないか、人に迷惑をかけたり 犯罪を犯したりっていう人よりよっぽどいい、、って思うのは 私が日本人だからかな??

この映画、とっても興味があります!!

この作品、アメリカの保守的な部分が見れて興味深いですよね。
結構前に見たのでうる覚えなんですが、町の人が言った一言が見たときになんてひどいんだろう、って思ったんです。確か男の人で「彼はゲイだから天国には行けないだろう」みたいなこと言ってませんでしたか?すっごいうる覚えなので微妙なんですけどそんなような差別的発言を普通に言っていてショックだった記憶があります。
シェパードが放置された柵のある場所とか見ていて心が痛みました。


★きゃんでぃーさん

コメントありがとうございます。きゃんでぃーさんの住んでいらっしゃる地域でも、「保守的なキリスト教」の方々がいらっしゃるんですね。宗派などいろいろありますが、南部は古きよき価値観も合わさって、それ以外を受け入れないような人々も多いかも知れませんね。ノースカロライナ、テネシー、ケンタッキーは中西部へと続く「バイブルベルト」と呼ばれる地域で、田舎部はかなり保守的なところもあるそうです。
自分の価値観を人に押し付けず、他人を尊重して生きてゆければいいのにな、と私も思います。

★akkyさん

すでにご覧になっていたとは、さすが映画マニアでいらっしゃる!私は見ようと思っててずっと延ばしてたんです。
akkyさんのおっしゃった同じコメントかわかりませんが、教会を率いるパスターみたいな男が「シェパードさんが死ぬ前に自分のライフスタイルを反省したことを望む」といっていたのが、やっぱり全然被害者のことを分かっちゃいないんだなぁ、とがっくりと沈む思いがしました。
あの柵は何度も映されてましたね。印象的なシーンです。あそこから見えるララミーの夜景もみるのが辛かった。

ヘイト・クライム

何だか「ボーイズ・ドント・クライ」みたいな話ですね。

日本にいたときはアメリカって自由な国ってイメージ一色だったんですが、アメリカに来てみると、外国どころか地元から出たことのない人などいっぱいいることとか、全体的にはあまり日本と変わらないんだなあと思ったりしました。日本だと殺人まではなかなかいかないんでしょうけど。

信仰心は日本と違ってけっこう根強いですよね。毎週教会へ行く習慣があるし。このあいだ図書館へ「ダ・ヴィンチ・コード」を借りに行ったら係の男の子たちが「これって反教会のやつだよね」と言っててなるほどキビシイわ・・・と思いました。

★ちばさん

そうですね。アメリカ人では成人で自分のいる州から出たことないって人も多いらしいです。MD州は小さいからそんな人は少ないだろうけど、この辺も結構閉鎖的な地域があるんですよ。
アメリカはヨーロッパやカナダと比べて保守的だなー、と思うこと多々です。『ダ・ヴィンチ・コード』は読んでみると歴史的根拠が弱い内容で、教会が恐れるようなことは何も書いてないんですよ。純粋な娯楽なんだな、と思いました。映画ですが、つまらないらしいので見ないかもです。

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