

原題:Love, Liza
フィリップ・シーモア・ホフマンがオスカー受賞するまえ、脇役としてがんばりつつ、変わった芝居に主演していたのがこの映画。
ホフマン演ずるウィルソンはウェブデザイナー。
妻が自殺後かなしみにくれるあまり、寝室で寝れずに廊下でねている。
仕事もちゃんとやり、毎日会社にいってるが、妻の自殺の原因もわからず、途方にくれる毎日だ。
そんなある日、ガレージで一酸化炭素中毒で死んだ妻を思ってか、ガソリンを吸うことを覚え、それが彼のオブセッシブな娯楽となる。
ガソリンもシンナーみたいに吸ってたのしいのだろうか?
映画ではガソリンスタンドの、給油口からにおいを嗅ごうとする、ティーンエイジャーたちが店長から追っ払われている。
そんなことする人たち、はじめて見ました。
そしてガソリンのにおいの充満するウィルソンの自宅に、ある夜、会社の上司(女性)が様子をみに訪ねてくる。
「すべては大丈夫なの?ガソリンのにおいがするけど」との問いに、
「モデル飛行機が趣味なもんで」と応える。
そんな言い訳を引っ込められなくなって、実際にモデル飛行機の趣味に走るウィルソン。
もちろん自分で組み立てられないから、できてあるやつをモデルショップから買うのだ。
そして、ある日寝室の枕の下にみつけた妻の遺書。
妻がどんな人だったのか、映画ではよくわからない。
ナイスボディなんではないかと思わせるシーンがあるが、生前の妻とウィルソンがどんなカップルだったのかもわからない。
妻の母親(キャシー・ベイツ)は娘の死の答えをしりたくて、ウィルソンに遺書の内容を聞くが、ウィルソンは遺書をポケットに入れたまま、読まないのだ。
死の理由を知るのが、自分が原因だったらと思うと、怖いのか。
物語の終わりは、妻の遺書を読んで終わる。
そこには答えらしいものは見当たらない。
妻の遺書は「ラブ、ライザ」でおわる。
そんな遺書を自分の旦那に書かれたらきっと自分も泣くだろうな、と思う。
悲しみのやり場がないもの。
これはホフマンのコアなファンのための映画だ。
彼のアップとか、台詞なしの表情だけの演技が5分くらい続いたりとかを楽しめるひとにお薦め。
そんな人あまりいないだろうな。私も退屈だった。
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