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太陽の帝国(1987)
Tue.27.12.2005 Posted in 人間ドラマ
12 comments 0 trackbacks
Empire of the Sun 3
原題:Empire of the Sun
18年前のスティーブン・スピルバーグの映画を、今日初めてみた。上映当時はスピルバーグ作品なのに、日本ではあまり売れなかったような気がする。戦争映画で、有名なハリウッドスターが出ていない。しかも日本が侵略者で悪者、という噂。だからなのか、見に行かなかった。それは間違いでした。

今回、観終わった感想は、スピルバーグ作品の中でもハイレベル。冒険、アクション、そして歴史ものとしても完成度が高い。民間人、しかも子供から見た戦争、は平和へのメッセージもパワフルで心に響く“グレート・ムービー”だと思う。DVD早速購入したいです。

「バットマン・ビギンズ」で知られるクリスチャン・ベイルが子役でメジャーデビューし、かなりの評価を得たのだが、やっぱり子役のベイルも凄かった。彼なしではスピルバーグの映画も平凡に終わっていたかも。

1941年、日本占領下の上海にいた欧米人たちは、外交条約で定められた外国人居留地内で守られ、欧米そのままの生活様式を保って暮らしていた。しかし、真珠湾攻撃の翌日から、日本軍が上海の街に侵攻。居留地にいた欧米人は日本軍によって収容キャンプに連れて行かれる。

主人公ジムは12歳。日本軍進攻時に両親とはぐれてしまう。裕福な暮らししか知らない少年が戦時中の異国で一人で生きていかなければならなくなり、生きるための道を探すうちに、「子供」から「大人」へと急激に成長していくことになる。

イギリスの作家J・G・バラードの自伝に、冒険的要素がスピルバーグによって追加された、半ノン・フィクション。(スピルバーグのお得意技。)著者バラードは長年忘れようとしていた上海での少年時代の経験を40年経ったあとに執筆したそう。彼の少年時の写真を見ると、ベイルそっくりで、なかなか真実味があります。

Empire of the Sun 2


このとき初めて中国で大規模な映画の撮影が行われ、実際の上海の目抜き通りを当時の様子に復元し、何千人ものエキストラを使った映像はスペクタクラーです。スピルバーグだからそこまでの予算もあったんだろうなぁ。

日本軍の進攻のシーンもリアル。日本人のエキストラを使ってやってると思う。日本語が変じゃないからね。ロケ撮影を街頭でみた上海の年配の方々は、当時の悪夢がよみがえってきたそうで、日本人として申し訳なく思えてくる。日本人ならば複雑な思いをせざるを得ない、ツライ部分もある。

その反面、スピルバーグは日本軍にかなりの格と威厳を持たせている。少年ジムはゼロ戦に憧れ、子供ながらに日本軍の勇気、誇りを尊敬している。

原作者バラード自身、日本軍の冷酷さを目の当たりにしたけれど、自分自身は暴力を振るわれたこともなく、日本人の忠誠心、愛国心、勇気にポジティブな印象を持ったそう。その視点が良く出ているところがあちこちにあり、ここではおもはゆい思い。今の日本人に神風特攻隊の勇気なんてないですもんね。

日本人キャストの伊武雅刀は日本軍の軍曹役として、いい演技を見せている。もっと出番があればケン・ワタナベのように注目されたかも。やっぱダメかな?顔が怖いから。

全体的にスピルバーグゆえの分かりやすさと、ドラマ性、サスペンス性などで、退屈することのない2時間半。ジョン・マルコヴィッチも「ハン・ソロ」的な役がハマっている。

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comments

伊武雅刀

伊武雅刀、「顔が怖い」って笑った~。ジョン・マルコヴィッチも出てるんですね。これも見てない作品だなあ。確かに敬遠しがちな題材だものね。

☆小鳥ちゃんさん

実は伊武雅刀好きです。いい役者。ジョン・マルコヴィッチは最初帽子とサングラスで分からないんですが、声がマルコヴィッチだとわかりますよ。昨日からずーっとこの映画のこと考えてしまってるんですが、中国侵略のことなのに西洋人と日本人だけを描いていて、やっぱり中国に失礼かな、と思います。でも戦闘機のシーンの撮影などはマニアにはたまらないらしいです。

この映画、実は私の中でも最も好きな映画のひとつなんです。キャストもいいし、映像の作り方も丁寧だし、ドラマ性もしっかりしていて、非常によくできた作品だと思います。ラストの小エピソードもいいですね。私は特攻精神を美化することには反対なのですが、貧乏くじ的運命を果敢に受け入れた当事者達にはやはり頭が下がります。問題はそのような蛮勇を求める状況を作り出すことであり、その場に立たされた人に勇敢さを求めるのはやはり間違っていると思うのです。

あるある

「昨日からずーっとこの映画のこと考えてしまってる」って、それくらい良い映画だったのですね。小鳥ちゃんもよくあります、そんなこと。本当に良い映画だと、何日も、何週間も、どうかすると数ヶ月経ってもふと思い出すことってありますよね。
小鳥ちゃんは、声でマルコヴィッチとわかる自信がありませぬ~。(笑)この映画は中国では上映したんでしょうか・・・戦闘機マニア、というかオタクな人いますよねー。特に自衛隊の人・・・

追加のコメントです

シネマガールさんの最後のコメントに同感。私が直接話したアメリカ人(白人)には、第二次世界大戦が日中戦争も含んでいることを知らない人が非常に多いです。あれは中国とその周辺諸国の利権をめぐる、新興国家間の争いであったので、被搾取側である中国はあくまでもフィールドでしかないというコンセプトなのでしょう。実際は毛沢東の軍がどんどん強大になってゆき、それが日本敗戦への要因のひとつだったわけですが、日本人ですらそのようなコンセプトは薄いようです。

映画にはそれぞれの視点があっていいと思います。この映画の場合は収容キャンプに入れらた少年の目なので、中国はただの舞台であり、中国民の視点がばさっと落ちているのも仕方ないこと、あるいは、その方がある意味現実的なんでしょう。

ベトナム戦争映画でも、アメリカ側からの視点で描かれたものがほとんどで、自戒をこめていると思えるような内容であっても、それはやはり被害者の立場に立ってのものではないように思います。

やっぱり各映画がすべての立場に配慮した内容にするのは無理がありますが、全体的に限られた立場からの視点の映画ばかりが氾濫していることが問題なのでしょうか。

私の話は理屈っぽくていかんですね。

ak1998さん

すごく深いコメントありがとうございます。「私は特攻精神を美化することには反対なのですが、貧乏くじ的運命を果敢に受け入れた当事者達にはやはり頭が下がります。」の部分なんて、鋭いなぁ、と思い、激しく同意です。(笑)おっしゃるとおり、この映画は少年の視点に絞ったのがポイントであり、そうでないと何が言いたいのか分からなくなりそうですね。ただ、街頭での群集のシーンに何日も借り出されたローカルの方々が映画を見たときに、自分達はただの背景でしかなかったことを知ったら、どう思われるかな、と考えずにはいられませんでした。でもこの映画やっぱりいいですよね!ak1998さんもお好きだったとは、嬉しいです。

☆小鳥ちゃんさん

「どうかすると数ヶ月経ってもふと思い出すことって」、スゴイある!夢にまで出てきます。この映画が中国で上映されたら、中国の人怒るかも。と思わずにいられないんです。中国人は、欧米人よりももっとひどい肉体労働をさせられたらしいし。中国で実際上映されたかはわかりませんが。自衛隊関係は零戦とか好きそうですね。

うわっ。

懐かしいぃ~~~~♪
私が映画の世界に片足のつま先を入れかけた頃、映画館に見に行きました!!
とっても印象的だったんだけど、「長いなぁ~。」って思ったのも事実だった。。(^^;;
あの頃は 映画監督のことも俳優さん達のことも あまり気にかけておらず、ただ単純にストーリーを追いかけていたっけ。。。
いま見たら、また違う印象になるかなぁ??  今度見てみようかなぁ??

☆きゃんでぃーさん

映画館でご覧になったんですね。羨ましい。そして渋い映画から映画の世界に入られましたねー。自分なんて「ベスト・キッド」でしたもん。単純にストーリーを追いかけられる状態が邪念なしで一番いいんだと思います。ベイル少年、笑うとやっぱり面影あるなぁなんて邪念だらけで観てました。だから長く感じなかった。(笑)お暇があったら観てみてください。字幕なしっていうのも違う印象かもれませんね。

DVD持っています!

何度見ても、心にジンとくる映画ですね。
この少年、本当にすごい演技だと思います。人間だけど、動物のような生き残り精神を持った強い少年。ずっと心に残る映画です。

良いお年をお迎えくださいね~!

バッドマン・ビギンズ

追伸です。。。

あの映画の彼がこの子役だったなんて、知りませんでした!とにかく感動。だって、ビギンズのクリスチャン・ベイルは、稀に見るいい男。しばらく、うっとりと彼の事を考えてしまったほどです。

☆ハワイ市場さん

DVDお持ちとは、マニアテイストですね。当時少年だったクリスチャン・ベイルの演技は圧倒されます。バットマンではまるっきりアメリカ訛りのスーパーヒーローで美しい肉体をさらけ出し、ホントうっとりするよな美男子に変貌。Eqilibrium(ブログにご紹介済みです)という映画も是非見てみてください。アクションなんですが、クリスチャン・ベイルまたまたうっとりきます。それでは、ハワイ市場さんもよいお年をお迎えください!

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