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スウィート ヒアアフター (1997)
Sun.26.04.2009 Posted in 人間ドラマ
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sweet hereafter

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原題:The Sweet Hereafter


十年ちょっと前の映画だけど、携帯電話がでかいのを除けば現在のこととしても違和感のないストーリーだった。

『あなたにならいえる秘密のこと』でユーゴスラビアからの移民の女性を演じていたサラ・ポーリーが出ている関連で、ピックしたのだとおもう。


スクールバスが湖に転落した事故で、大半の子供を失ったカナダにある小さな町に、アメリカから弁護士がやってくる。

弁護士は町の教育委員会などを相手に訴訟を起こす説得をしに、遺族を尋ねて回り、集団訴訟に持ち込もうとする。

町にはヒッピー夫婦、妻をガンなくしたやもめ、そのやもめと不倫中の人妻など、スモールワールドならでは人間関係があったりして、そういった人々が子供を亡くしてから悲しみと格闘する様子が紹介される。

弁護士は事故の生存者である10代の少女ニコールにコンピュータを贈ったりして、彼女だけが語れる事故の様子を証言させようとするんだけど。

肝心のところで、ニコールは証言内容を変えて、運転手一人のミスを指摘して、バスの安全性とか、ガードレールの耐久性とか、訴えようとしていたポイントを覆すことになってしまう。

集団訴訟はそれで失敗し、だれも保証金を手に入れることができないで終わる。

町の人々も弁護士もニコールが証言を変えた理由がわからない。



実はニコールは父親から性的虐待を受けていて、事故後の後遺症で車椅子生活になったニコールは、父親を許さないと決めたのだとおもう。

そして彼に対する抵抗の意思表示なのか、賠償金が入らないようにする復讐なのか、父親だけはわかってるんだけど、周りにはいえないわけです。


それだけの話ですが、なぜか印象深く残ってしまうのは、少女ニコールの心理をあらわすために引用されるハーメルンの笛吹き男の話。なぜか私おびえてしまい、夢にまででてきました。


ドイツのハーメルンの村で、ネズミの駆除に困った村人たちが、魔法の笛を吹く男にネズミ退治を依頼すると、笛吹男は笛を吹いてネズミをどこかへ連れて行ってしまう。

それなのに約束の報酬を村人たちは払わずにいたら、笛吹き男は怒って、村中の子供たちを笛を吹いてつれていなくなってしまいました。というやつです。

これって悪魔がきたりて笛を吹くってやつですよね。


ニコールはベビーシッターをしていたときにたまたまこの絵本を子供たちに読み聞かせていて、バスが湖に沈んでいく様子を、子供たちが笛吹き男と一緒に山の洞窟へはいっていくのにたとえているのです。

子供たちは歌って踊って男について行くんだけど、一人びっこ(放送禁止用語)の少年は後れてついていけず、洞窟の入り口はしまってしまう。

少年は友達がみんないなくなって、取り残された気分で、これがニコールの心情とかさなっている。

彼女はたぶん自殺願望があったのかもしれないですね。


弁護士役は『ロード・オブ・ザ・リングス』のビルボー役、イアン・ホルムで、かれにも娘がいて、アルコールやらドラッグの問題につづいてHIVに感染していて、、、。


子供を失った親の苦悩さまざま。というテーマでしょうか。


私事をいまになって報告させていただくことになりますが、シネマガールは7月に第一子出産に向けて妊娠中なので、この映画は余計重かったです。

希望がくじかれるような夢を何度もみちゃったし。

子供を失うって、気が狂うような事件ですよね。

そこで訴訟して戦ってお金を手に入れたって、やっぱり悲しいですね。


実際もとになった話はテキサスで、350人の弁護士が小さな町にやってきて、賠償金額合計150ミリオンくらいになり、町は元の平穏をなくしてしまったらしいです。


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