東海岸のみなさん、地震のときは何をしていらっしゃいましたか?
私は会社で自分の机にいて、メンター兼オフィスメートのスティーブンと顔を見合わせて「これは地震だよね。地震だよね?」と半信半疑に確認しあっていました。
同じフロアの隣のオフィスが全面内装工事していて、初期微動のときはその振動かとおもったけど、さすがに本ゆれのときは揺れが引くまでちょっとビビりました。
オフィスは7階にあったので、震度5はいってたと思います。
みんなオフィスから廊下に出てきて
「いまのはなんだったんだ?」
「工事の振動だよ」
「地震よ。友達がフェースブックでもう色々騒いでるわ」
としばらくざわめいていました。
みんなが仕事にもどった頃、パートナーの一人(私の二次面接をしてくれたパートナーH氏)がスタッフ全員へ向けてアメリカ地質調査所がマグニチュード5.8を発表したリンクを送ってきました。
H氏はそのあと私のデスクに来て、「今の地震はどうだったかい?」と聞いてきました。
地震国の日本出身である私の意見が聞きたかったのでしょう。
私「揺れは結構激しかったですね。日本でも2−3年に一回くらいの規模だとおもいます。」
H氏「ワシントンDCの記録を破ったらしいよ」(満足げな表情)
H氏は面接で話が出たのをこのとき思い出しましたが、幼少の頃に軍のお父さんの関係で横須賀に住んでいたことがあるのです。
それで日本にいたとき、地震は珍しくなかったことを覚えているそうで、だから「おれって経験者」的な不敵な表情があり、おかしかったです。
そのあとまた別のパートナーが近くのビルのレンガが落ちてきて車が何台も破損している写真をメールしてきました。
パートナーともあろう人々が、「地震すごいな、びっくりだな」的なメールを流して時間をつぶして。
そんな会社です。ここは。(笑)
日本からしたら、特に昨今の余震だらけの状態からしたらなんてことない揺れだったんだと思いますが。
バージニア州のそのまた南部で生まれて育ったスティーブンはこの地震が、初めてだそうです。
だから東海岸のアメリカ人は大騒ぎでした。
ホワイトハウスも国会も避難させられたらしい。
だいたいこの辺では地震なんてめったにないから、建物自体が地震に耐久できるようにできてないみたいで(大理石とかふんだんに使ってあって)仕方ないのでしょう。
私はすぐに旦那に電話しようとしたけど、携帯ラインは混雑しててつながりませんでした。
911のときのことが一瞬よぎりましたが、その後一時間もしたら旦那がすでにデイケアで子供の安否も確認したといってきたので、一安心です。
さて、その後新しいオフィスでの毎日ですが、
残念ながら、仕事がジャンジャンきて山積み、という理想の構図にはならず、一日のうち1−2時間は暇な時間ができている状態です。
スティーブンに最初はクライアントベースがないから仕方がないといわれて安心してていいのかな、と思いつつ、暇になると「仕事ないー?」とみんなにお触れてまわっています。
またスティーブンという人の「癖」に慣れるのにちょっと時間がかかりました。
かなりタックスには精通してるオタクくんだけど、ちょっと自負が強い感じ。
そこを上手に持ち上げないと、というところがちょっと面倒です。
そんなこんなで、日曜の夜は翌日の会社のことを思うとちょっと憂鬱になりました。
先週はひとつ印象に残る確定申告がありました。
ミシガン生まれの52歳の女性で、去年の10月に心臓発作で急に亡くなってしまった人の、最後の確定申告です。
彼女はナースをしていて、死亡診断書に「ヘルスケア・サポート・スペシャリスト」とありました。
なのに心臓発作なんて。
この国にはありがちなことかもしれません。
急なことだったので、遺言も何もなく、裁判所が遺産相続の詳細を決めるそうで、近くに住む妹さんが法定代理人になっていました。
彼女の財産はタウンハウスと、2001年型シビック、貯金が150万円と、401(k)が400万円くらい、家の家財などの査定が30万くらいでした。
52歳の独身の女性としては裕福でなくても、不自由のない暮らしだったのでしょう。
タウンハウスは今年の春に5千万円くらいで売れていました。
職業の所に「ナース」としたら、リビュー(見直し)からもどってきて「故人(Deceased)」に直されていたのがなんとも悲しかった...
人のためになる立派な仕事をして、一応ちゃんと蓄えもあって、家の修理もし(前年に窓を取り替えて省エネのタックスクレジットをもらっていました)、つつましく暮らしていたのに、ある日突然亡くなってしまう看護婦さんのことを考えてここでも鬱になってしまいました。
さて、今日は地震のあと嬉しいニュースがありました。
同僚のシニア会計士の一人であるZちゃんからおめでたの報告がありました。
予定日は1月ということで、確定申告のシーズンは来年はお休みですね。
彼女は性別は前もって知りたくないそうです。
そういう報告をきいて、おめでとう!っていって妊娠についての話に花を咲かせていると、この会社の歴史の一部をもう共有させてもらっている感じがしました。
来週はまた新しい社員が入ってくるそうです。
私もそうやって少しずつ良くも悪くもブラン・ニューじゃなくなっていっていくようです。
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